第三者からドメインの使用許諾を受けた場合も問題になる場合もある・・
不当な目的で、他人の特定商品等の表示と同一または類似するドメイン名を取得、保有、使用することは禁止されています。
Webサイトの開設などに使用するだけではなく、ドメイン名を取得、保有することも禁止されている点に注意が必要です。
なお、ドメイン名の「取得」とは、次の①~③をいいます。
①ドメイン名登録機関に申請してドメイン名の使用権を得ること
②第三者からドメイン名の使用権を譲り受けること
③第三者からドメイン名の使用許諾を得ること
使用許諾を得る行為も「取得」とされる点に注意が必要です。事前調査をしっかりして商標の登録をしておきましょう・・
ドメイン名を取得する際は、次の2点を意識して、不正競争行為にあたらないようにします。
①他人の有名な商品名、サービス名、会社名と同じか類似した文字列をドメイン名にしないようにしっかり調査する。
有名な会社名などをドメイン名にすると不正競争行為と認められる可能性が高くなるので、ドメイン名にすることは避けましょう。
②自分が使用することに合理的な根拠があるドメイン名を選ぶ。
たとえば、自分の氏名、会社名、商品名などであれば、合理的な根拠があると考えられます。またそのようなドメイン名なら、不正利用を疑われて裁判になっても、「不当な目的がない」と認められやすくなります。
反対に、他人が、自分のネットショップの名称をドメイン名に不正使用するのを防ぐ必要もあります。そのためには、ネットショップの名称を商標登録しておくとよいでしょう。
そうすればドメイン名をめぐって争いが起こっても、ネットショップの名称が保護されやすくなります。